電子マネーはQUICPayと楽天Edyを使うことが多い鈴木です。
電子マネー、かなり増えてきてどの電子マネーをメインに使うのがいいのか悩んでしまう方もいると思います。
そこで主要電子マネー17種類の発行枚数と特徴を紹介します。どの電子マネーを使おうか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
主要電子マネー17種類の発行枚数
公式サイトの発表やPRサイト上でのニュースリリース、ネット上の情報から主要電子マネー17種類の発行枚数を調べてみました。
ただし発表のタイミングが異なっていたり、集計方法が各社によって異なるため、参考程度に見てください。
順位 | 電子マネー名 | 発行枚数 | メインの会社 | データ |
---|---|---|---|---|
1 | 楽天Edy | 1億2200万枚 | 楽天 | 2019年9月1日時点 |
2 | WAON | 8185万枚 | イオン | 2020年5月末現在 |
3 | Suica | 8139万枚 | JR東日本 | 2019年12月末時点 |
4 | nanaco | 6905万枚 | セブン&アイ | 2020年2月末現在 |
5 | PASMO | 3900万枚 | 首都圏の私鉄 | 2020年1月頃 |
6 | iD | 3600万枚 | docomo・クレジットカード各社 | データ日確認出来ず |
7 | ICOCA | 2148万枚 | JR西日本 | 2019年頃 |
8 | QUICPay | 1300万枚 | JCB・クレジットカード各社 | データ日確認出来ず |
9 | majica | 1000万枚 | ドン・キホーテ・PPIH | 2020年4月現在(会員数) |
10 | manaca | 680万枚 | 愛知県下メイン | データ日確認出来ず |
11 | nimoca | 420万枚 | 西鉄・九州メイン | 2020年7月発表 |
12 | PiTaPa | 322万枚 | 関西メイン | データ日確認出来ず |
13 | TOICA | 291万枚 | JR東海 | データ日確認出来ず |
14 | SUGOCA | 289万枚 | JR九州 | データ日確認出来ず |
16 | Kitaca | 160万枚 | JR北海道 | データ日確認出来ず |
17 | はやかけん | 133万枚 | 福岡県メイン | データ日確認出来ず |
6大電子マネーと5大電子マネー+交通系電子マネー
節約系の雑誌等ではよく電子マネー特集が組まれ6大電子マネーと言われることがあります。
また5大電子マネー+交通系電子マネーと紹介されることもあります。
6大電子マネーは、楽天Edy・WAON・nanaco・iD・QUICPay・Suicaの6つです。
しかし発行枚数で見るとPASMOやICOCAも引けを取りません。
実際、交通系電子マネーはひとくくりとし、5大電子マネーとして、楽天Edy・WAON・nanaco・iD・QUICPayとして、9種類(場合によって10種類)の交通系電子マネーと見ることがあります。
主要電子マネー17種類の特徴
主要な17種類の電子マネーの特徴を紹介します。
なお電子マネーにはプリペイド型・ポストペイ型・デビット型の3種類があるのですが、その説明は都度行いませんので、事前に把握しておいてください。
・プリペイド型=前払いタイプ(チャージが必要)
・ポストペイ型=後払いタイプ(クレジットカード支払いが基本)
・デビット型=銀行口座からの即時引落しタイプ
交通系電子マネーではデビット型はありません。
楽天Edy
楽天Edyは楽天グループの楽天Edy株式会社が発行する最も発行枚数が多い電子マネーです。
プリベイド型の電子マネーですが、クレジットカードからのオートチャージ設定も可能となっています。
全国45万店舗以上で使えるとされていますが、発行枚数第2となるWAONの本拠地、イオンやイオンのスーパーマーケットでは使えません(ミニストップでは使えます)。
様々なクレジットカードでチャージをすることも可能ですが、クレジットカードによるチャージで最もポイントが高いのはリクルートカードで1.2%、ただし月に最大3万円分までしかチャージできません。
一般的には楽天Edyの利用で貯まる楽天ポイントを集めている人が多いので同じく楽天ポイントが貯まる楽天カードでチャージをしている人が多くなっています。
楽天カードでのクレジットカードチャージで0.5%のポイント、楽天Edyの利用で0.5%(一部1%)で合計1~1.5%のポイントが貯まります。
WAON
イオンで使える電子マネーとして始まったWAONは、発行している会社がWAONのカードによって異なります。
クレジットカードと一体になったものはイオン銀行、一体になっていないものはイオンリテール株式会社が発行していることが多くなっています。
プリペイド型の電子マネーですが、クレジットカードによるチャージ使っているWAONによってはできません。
- イオンカード一体型
- 特定のイオンカードを持っている人だけが購入できるWAONカード
- 三井住友カードを持っている人だけが購入できるWAONカード
- JP BANKカード VISA/Mastercardを持っている人だけが購入できるWAONカード
- モバイルWAON
この5つのWAONのみクレジットカードによるチャージ・オートチャージが可能です。
クレジットカードチャージでポイントは発生しません。
イオンカードセレクトというイオン銀行のキャッシュカードと一体化したイオンカードのみ、イオン銀行の口座残高からの即時引落しによるオートチャージで1000円につき5ポイント(5円相当)が貯まるので、ポイント還元率は0.5%となります。
なお茨城県を中心に展開しているスーパーマーケット「カスミ」でお得になるKASUMIカード(イオンカードの一種)のみ、カスミ店舗でのKASUMIカードのクレジットカード機能によるオートチャージで1000円につき5ポイントが貯まります。
WAONを使う場合、イオングループの特定店舗だと200円につき2ポイント、イオングループ以外だと200円につき1ポイントが貯まるので、チャージでのポイントと合わせて0.5~1.5%のポイントが貯まります。
なおWAONで貯まるポイントは2種類あります。
- WAONポイント=イオングループ以外でWAONを使った場合に貯まる
- WAON POINT=イオングループでWAONを使った場合に貯まる
ポイントの表記がカタカナか英語の違いですが、違うポイントなので間違えないでください。
WAON POINTはWAON POINT加盟店で1ポイント1円として使えます。
また2つのポイントはともに1ポイント1円分として電子マネーWAONに交換できます。
なおWAONが使える店舗は増えていますが、楽天Edyや次のSuicaに比べるとまだ少ないのが実情です。コンビニではセブンイレブンを除くほぼすべてで使えます。
Suica
交通系電子マネーの代表格とも言えるSuicaは首都圏をメインに使っている人も多いプリペイド型の電子マネーです。JR東日本が発行しています。
さまざまなクレジットカードでチャージが可能ですが、クレジットカードによって還元率はかなりバラツキがあります。
おそらくは日本で最も汎用性が高い電子マネーで「電子マネーつかえます」と書いてあるところならほぼ使うことができます。
クレジットカードチャージ・オートチャージで最も適しているのは、ビューカードです。
ビューカードからSuicaにチャージすると1000円で15ポイント(1ポイントは1円相当)のポイントが貯まるのでポイント還元率は1.5%にもなります。
ビューカードにはいろいろ種類がありますが、おすすめはJREカード、もしくはビックカメラSuicaカードです。
Suicaの利用で貯まるポイントはJREポイントというものですが、加盟店の還元率は0.5~1%、加盟店で無いところだとポイントは貯まりません。
クレジットカードでのチャージポイントと合わせて(ビューカードの場合)、1.5~3.5%のポイントが貯まります。
ビューカードでチャージした時点で1.5%もの還元率があるのも人気の理由です。
nanaco
セブンイレブンやイトーヨーカドーの電子マネーとして始まった電子マネーnanacoはプリペイド型です。
使える店舗数は非常に少ないのですが徐々に拡大が進んでいます。
プリペイド型の電子マネーなので事前にチャージすることになります。
クレジットチャージ・オートチャージは現状、セブンカードおよびセブンカード・プラスのみにしか対応していません。
以前はいろいろなクレジットカードでチャージができたのですが、2020年3月よりクレジットカードでのチャージはセブンカードおよびセブンカード・プラスのみとなりました。
実際には新規発行されているのはセブンカード・プラスのみなので、実質セブンカード・プラスでのみオートチャージ・クレジットチャージが可能と言えます。
2020年3月よりも前にオートチャージ設定していたクレジットカードはそのままオートチャージでの利用が可能です。
セブンカード・プラスによるnanacoへのチャージは1000円で5ポイント(1ポイントは1円相当)なのでポイント還元率は0.5%となっています。
nanacoでの利用のポイント還元率は0.45~0.5%です。
なぜかセブン&アイ系列だと税別200円で1ポイントとポイント還元率が悪化します。セブン&アイ系列以外だと税込200円で1ポイントとなります。
合計でのポイント還元率は0.95~1%と他の電子マネーと比べると見劣りします。
ただしセブンイレブンやイトーヨーカドーでの利用でボーナスポイントというものがあり、1%以上のポイント還元率となるので、イトーヨーカドー・セブンイレブンでの利用に限り、お得です。
PASMO
首都圏の私鉄・地下鉄各社・バス会社が主要株主となって作った株式会社パスモが発行している電子マネーがPASMOです。
プリペイド型の電子マネー
そのため鉄道会社各社がPASMOと一体型となったクレジットカードを出しており、1000円のチャージにつき5~10ポイント(1ポイントは1円相当)が貯まるようになっています。
ただどこのクレジットカードがいいのか?というと使っている鉄道会社によるので一概には言えません。
東急沿線なら東急カードがおすすめですし、小田急線沿線なら小田急ポイントクレジットカードがおすすめとなります。京王線なら京王パスポートPASMOカード 等
そのため、首都圏の鉄道を使わないのであれば、普段使いの電子マネーとしての候補からは外れるとも言えます。
どうしてもビューカードでSuicaにチャージした時のポイント還元率には勝てないですから。
iD
クレジットカードの電子マネー機能としてついていることが多いiDは、NTTdocomoが運営するポストペイ型(後払い型)の電子マネーです。
クレジットカードに紐付いており、実質的にはクレジットカード払いと変わりありません(プリペイド型・デビット型のiDもあります)。
クレジットカードのポイント還元率にそのまま反映することがほとんどのため、概ね0.5~1%のポイント還元率となっています。
Apple PayやGoogle Payにクレジットカードを登録するとほとんどの場合iDとして認識されます。
iD付きのクレジットカードとしては、Orico Card THE POINT(オリコカード・ザ・ポイント)がポイント還元率も高く人気です。
ICOCA
JR西日本が発行している交通系電子マネーがICOCAです。プリペイド式の電子マネーです。
種類がいろいろあるのですが、クレジットカードでチャージできるのはSMART ICOCAと呼ばれるICOCAのみです。
なおオートチャージには対応していません。
いろいろなクレジットカードでチャージできますが、クレジットカードのポイント還元率が反映されることが多いので、ポイント還元率の高いクレジットカードでチャージをすることをおすすめします。
なお楽天カードはポイント付与対象外となっているので、リクルートカード(VISAとMastercardのみ)やヤフーカード、Orico Card THE POINT(オリコカード・ザ・ポイント)などがおすすめです。
QUICPay
主にJCBブランドのクレジットカードの付帯カードとして発行されていたQUICPayですが、最近はいろいろなクレジットカードの付帯カードとして出ています。
ポストペイ式の電子マネーで、クレジットカードと紐付けているため実質的にはクレジットカードでの支払いと考えて問題ありません。
ポイント還元率はクレジットカードのポイント還元率と同じなので、ポイント還元率の高いクレジットカードで使うとポイントが貯まりやすくなります。
クレジットカードと一体型であればOrico Card THE POINT(オリコカード・ザ・ポイント)がおすすめです。
majica
ドン・キホーテの電子マネーとして登場しましたが、現在は東海・北陸地方をメインに展開しているスーパーマーケット「アピタ」「ピアゴ」でも使える電子マネーとなり急速に会員数を増やしています。
アピタ・ピアゴの電子マネーであればunicoを思い出す人もいるかもしれませんが、unicoは廃止され、majicaに統一されました。
プリペイド式の電子マネーでUCSカード(majica donpen card含む)でクレジットカートチャージが可能になっており、majicaアプリを使ったクレジットカードチャージで1000円につき15ポイント(15円相当)が貯まるので、ポイント還元率は1.5%にもなります。
manaca
名古屋市交通局(地下鉄)や名鉄、豊橋鉄道など愛知県の鉄道会社・バス会社の統一の交通系電子マネーとして登場したのがmanacaです。
manacaは株式会社名古屋交通開発機構が発行しています。
オートチャージに対応しているのは名古屋の地下鉄だけで、オートチャージできるのはwellow card マナカ(ウィローカードマナカ)及びwellow card(ウィローカード)だけとなっています。
名鉄や豊橋鉄道の場合、オートチャージに対応していませんが、manacaにクレジットチャージできるクレジットカードとして名鉄ミューズカードがあります。
ポイントは1000円で5ポイント(1ポイントは1円相当)で還元率は0.5%となります。
nimoca
nimocaは西日本鉄道の完全子会社である株式会社ニモカが発行・管理する交通系電子マネーです。
九州エリアでよく使われていますが、北海道の函館市でも「ICAS nimoca」として使われています。
プリペイド型の電子マネーです。
nimocaは3種類あり「nimoca」「スターnimoca」「クレジットnimoca」があり、「クレジットnimoca」はオートチャージ・クレジットカードチャージにも対応にも対応しています。
nimoca一体型のクレジットカードも各種出ており、ポイント還元率は0.5%(一部0.3%)です。
PiTaPa
PiTaPaは「スルッとKANSAI協議会」が展開する交通系電子マネーです。
交通系電子マネーの中では唯一のポストペイ型となっており、やや特殊な電子マネーと言えます。
ICマークのある鉄道・バスでは相互利用されているものの、コンビニやスーパーで使える「交通系電子マネー」の中には含まれていないこともあります。
なおクレジットカードと一体化したPiTaPa、PiTaPaとセットになって紐付けて使えるクレジットカードは数多く出ており、一体型のクレジットカード数はSuicaを凌ぐ数となっています。
TOICA
JR東海が発行している交通系電子マネーがTOICAです。
クレジットカードによるチャージが出来ないため、不便です。
SuicaやKitaca、SUGOCAはクレジットカード一体型のものも出ていますが、TOICAは一体型クレジットカードが出ていません。
そのため、愛知県エリアを中心にクレジットカードチャージ・オートチャージに対応したmanacaの方が便利になっています。
SUGOCA
JR九州が発行している交通系電子マネーがSUGOCAです。
JR系の交通系電子マネーの中ではSuicaとSUGOCAだけがオートチャージに対応しています。
なおオートチャージにはJQ CARDもしくはSUGOCA一体型のクレジットカードが必要になります。
クレジットカードによる都度のクレジットカードチャージには対応していません。
Kitaca
JR北海道の交通系電子マネーがKitacaです。
ただあまり便利では無いというのが正直なところ。
便利では無いというのは、オートチャージに対応していないため券売機での現金チャージになります。
クレジットカードチャージもできますが、対応しているクレジットカードが3種類のみで、しかも「みどりの窓口」の営業時間中にしか対応していないことがネックです。
KitacaへのクレジットカードチャージができるのはKitacaと一体化したクレジットカードのみです。
例えばイオンカードKitacaがあります。
はやかけん
はやかけんは、福岡市交通局が発行・管理している交通系電子マネーです。
オートチャージ・クレジットカードチャージには対応しておらず、現金のみでのチャージとなっています。
そのため不便を感じている人、お得にポイントを貯めたい人は、オートチャージに対応したSUGOCAやnimocaを使うことが多くなっています。
実は発行枚数1位の電子マネーは楽天Edyでは無い
ここまで楽天Edyが電子マネーのカードの発行枚数として1位と紹介してきましたが、実は楽天Edyよりも7000万枚ほど多い1億9000万枚も発行されている電子マネーがあります。
使える店舗数は23000店舗と少なくもありません。
でも全く紹介されない、使っている人が本当に少ない電子マネーがあります。
その電子マネーは「Tマネー」
参考:1億9000万枚の根拠
実はTポイントカードのほとんどはTマネーの電子マネーカードとして利用することができます。
しかし全く流行っていません。
その理由は2つ
- クレジットカードチャージに対応していない
- Tマネーを使った時のポイント還元率は0.2%とポイントを貯める意味が無い
Tマネーは500円で1ポイントのTポイントが貯まりますが、こんなにポイント還元率の悪い電子マネーをわざわざ使う意味がありません。
Tマネーが発表された当時は、会員数から凄く話題になりましたが、全く改善される様子が無いため、もう使うのもやめた人も大勢います。
Tマネーだけは電子マネーとして使うのはやめておきましょう。
自分にあった電子マネーを見つけよう
電子マネーは、ライフスタイルや地域でおすすめとなるものが変わってきます。
ただ利便性やポイント還元率から考えれば、楽天EdyだったりSuicaがおすすめですが、必ずしもすべての人に利便性がある訳ではありません。
個人的にはビューカードを使ってモバイルSuicaにチャージして使うのが常にポイント還元率1.5%以上になるのがいいと思います。
でも、イオンを使っているのならWAONで5%OFFになる日もありますし、nanacoならイトーヨーカドーで5%OFFになる日があるようにもっとお得になります。
自分にあった電子マネーを見つけて、是非お得に使ってください。
以上、主要電子マネー17種類の発行枚数と特徴についてでした。
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