PayPayは時折使っている鈴木です。
飲食店でクレジットカードや電子マネーは使えないけど、PayPayだけは使えるところって意外とありますよね。
2018年に100億円還元キャンペーンを実施して、非常に多くの人がPayPayを使うようになりました。
その結果2800万人のユーザーと280万ヶ所にも及ぶ加盟店を持つようになったPayPayですが、これから使うようになってもお得か?と思う、まだPayPayを使っていない人もいるでしょう。
これからPayPayを使おうかな?と思っている方にPayPayとはどういうものか、そもそもお得なのか、メリット・デメリットはどういうことがあるのか詳しく説明します。
PayPayとは?基本情報
PayPayは、ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合弁により2018年6月に設立されたPayPay株式会社が運営するQRコード決済(スマホ決済)です。
そのためスマホが無ければ利用することができません。
2018年10月にサービスを開始し、同じ年の12月に100億円還元キャンペーンを実施して、話題となり多くの人が使うようになりました。
- 運営会社:PayPay株式会社
- 年会費・入会金:無料
- 残高上限額:最大200万円
- 1回あたりチャージ上限額:24時間で最大50万円
- 1日あたり決済上限回数:無制限
- 入金単位:1000円単位
- ポイント還元率:0.5%が標準
- 貯まるポイント:PayPayボーナス
- チャージ可能クレジットカード:ヤフーカードのみ
- チャージ&ペイ:非対応(プリペイド式のみ)
- クレジットチャージ還元率:0%
- 有効期限:無期限(PayPayボーナスライトのみ60日間)
- 決済時音:PayPay
- 使える場所の多さ:10段階で10
スマホの推奨動作環境
PayPayを使う場合、PayPayをスマホにインストールする必要性がありますが、スマホはSMS認証コードを受信できる端末であることが必要です。
SMS認証コードを受信って何?と思うかもしれませんが、docomo・au・Softbankを普通に契約している方ならSMS認証コードを受信する機能はついているので、安心して下さい。
SMS認証コードを受信できないのは、格安SIM・格安スマホでSMS機能無しのデータ通信専用SIMというものを使っている人のみです。
そのため古いスマホでも使うことはできますが、一部古すぎるスマホだとPayPayアプリがうまく動作しないため、使うことができないことがあります。
- Android:Android5.0以上を推奨
- iOS(iPhone):iOS11以上を推奨
Androidの場合、概ね2015年以降に新品で購入したスマホならAndroid5.0以上になっているか、アップデートでAndroid5.0以上にできます。
iPhoneの場合、概ね2018年以降に新品で購入したiPhoneならiOS11以上になっています。または、iPhone5s以降のiPhoneならiOS11にアップデートが可能です。
PayPayの使い方
PayPayの使い方は2つあります。
ユーザースキャン方式とストアスキャン方式です。
ストアスキャン方式は、PayPayアプリに表示されるバーコードをに読み込んでもらって支払う方法です。
スマホの画面を見せるか、スマホの画面を自分でスキャンさせるかして支払います。
ユーザースキャン方式は、自分でQRコードを読み込んで、支払う金額を入力し、お店の方に金額を確認してもらい支払う方法です。
一部、金額が固定されている場合は、スキャンするだけで金額が入力されている場合もあります。
PayPayのチャージ方法
PayPayにチャージする方法は5つです。
- 銀行口座からチャージ
- ヤフーカードからチャージ
- Softbank・ワイモバイルまとめて支払いでチャージ
- 現金チャージ(セブン銀行のATMから)
- ヤフオク!PayPayフリマの売上金からチャージ
どの方法でチャージするかによって、PayPayのチャージ(残高)の種類が異なってくるのがPayPayの複雑なところです。
クレジットチャージをしたい場合、ヤフーカードは必死です。
PayPayが使えるお店
PayPayは様々なお店で使うことはできます。
コンビニやドラッグストアであればほぼすべてのところで使えます。
ただPayPayが使えない大手スーパーとしては、イオン(一部使えるところあり)やアピタ・ピアゴがあります。
イトーヨーカドーや西友では使うことができます。
詳しくは公式サイトで確認してください。
楽天西友ネットスーパーを展開する西友が楽天Payではなく、PayPayを選んだのはちょっと意外でした。
PayPayの残高は4種類・出金も可能な残高もあり
電子マネーを使っていると、チャージしたものはどれも同じ扱い、というのが普通ですが、PayPayはチャージの仕方によって、チャージ残高の種類が異なるのが特徴的です。
- PayPayマネー
- PayPayマネーライト
- PayPayボーナス
- PayPayボーナスライト
PayPayでお店やサービスで支払う分にはすべて同じですが、PayPayからの送金機能・わりかん機能が使えないチャージ残高があります。
PayPayマネー
PayPayは本人確認をして使う場合と本人確認せずに使う場合があります。
PayPayマネーは本人確認を申請した場合にのみ使うことができるPayPayの残高(チャージ金額)です。
本人確認後に銀行口座やセブン銀行ATM、ヤフオク!・PayPayフリマの売上金を利用してPayPay残高にチャージした残高です。
出金や、PayPay残高を送る機能、わりかん機能で友だちに送ることができます。
出金って何?と思うかもしれませんが、PayPayマネーは残高を銀行に戻す(現金化)することが可能です。
一般的な電子マネーだと一度チャージしたものは戻すことができませんが、PayPayマネーなら可能です。
出金の単位は100円から可能です。
ジャパンネット銀行であれば手数料なしで出金が可能ですが、ジャパンネット銀行意外は、100円の手数料がかかります。
クレジットカードでチャージして現金化ができる!と思ったかもしれませんが、それはできません。クレジットカードでチャージする場合は、PayPayマネーライトという扱いになり、出金できないPayPay残高(チャージ金額)になります。
PayPayマネーライト
Yahoo! JAPANカードや、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用してPayPay残高にチャージした残高です。
本人確認前に銀行口座やセブン銀行ATM、ヤフオク!・PayPayフリマの売上金を利用してPayPay残高にチャージした残高もPayPayマネーライトとなります。
PayPay残高を送る機能や、わりかん機能で友だちに送ることができますが、出金はできません。
PayPayボーナス
特典やキャンペーン等の適用に伴い、PayPay残高に進呈された残高です。
出金、PayPay残高を送る機能、わりかん機能では使えません。
PayPayボーナスライト
特典やキャンペーン等の適用に伴い、PayPay残高に進呈された残高です。
出金、PayPay残高を送る機能、わりかん機能では使えません。
また、有効期間が設定されており、有効期間を過ぎると失効します。
なお、Yahoo! JAPANが付与するPayPayボーナスライトを利用する際には、Yahoo! JAPAN IDの連携が必要です。
PayPayのポイント還元率
クレジットカードや電子マネーであれば、使うことで貯まるポイントの還元率で選ぶこともありますよね。
できるだけポイントが貯まるクレジットカードや電子マネーを使うことは、節約にも繋がりますから。
ではPayPayの還元率はいくらかと言えば、基本は0.5%(一部1%)です。
以前は1.5%以上の還元が普通に受けられるお得なQRコード決済でしたが2020年4月より改悪されました。
PayPayではポイントと言わずPayPayボーナスと言われていて、基本は決済金額の0.5%が還元されます。
200円で1円が還元される仕組みです。
ただし利用頻度や利用金額で翌月の還元率が最大1.5%までアップします。
決済回数50回以上って、かなりハードルが高いですよね。
会社に出社する日が月22~23日あって、朝とお昼にコンビニや飲食店でPayPayで支払ったとしても44~46回くらいです。
また10万円以上を利用するって、相当なハードルです。
携帯電話や光熱費、食費をクレジットカードで支払っている人でも1人暮らしなら10万円はかなりハードルが高くなりますよね。
ゴールドカードにステップアップできるクレジットカードならゴールドカードへのインビテーション(招待)が届く金額レベルです。
1%までならなんとかできる金額ですが、1.5%はかなり難しいことがわかると思います。
更に現在は、ヤフーカードからしかクレジットチャージはできませんが、クレジットチャージによるポイントも貯まりません。
つまり
PayPayを普段使いのキャッシュレス決済にすることはおすすめしません!
PayPayはキャンペーン専用で使うのがおすすめ
PayPayは普段使いではなく、ずばりキャンペーン専用で使うのがおすすめです。
キャンペーン以外で使うのは、お得とは言えない還元率なので、普段使いのQRコード決済・スマホ決済なら、楽天Payかd払いの方がおすすめです。
PayPayのメリット・デメリット
PayPayを使う上で知っておいて欲しいデメリットやメリットを紹介します。
PayPayのデメリット
PayPayのデメリットは既に書いていますが、
- 利用による還元率がよく無いこと
- クレジットチャージによるポイント還元が無いこと
この2つです。
キャッシュレス決済だとこの2つをもっとも重要視している人も多いので、そういう方には向かないキャッシュレス決済です。
そしてもう1つが、ポイントによるチャージができないことです。
楽天Payやd払いは、ポイントによるチャージも可能です。
PayPayを運営している会社の親会社はソフトバンク&ヤフーであり、ポイントと言えばTポイントですが、TポイントでのチャージがPayPayはできません。
ポイントを統一して使えるようにしてくれれば非常に便利なのですが。
PayPayのメリット
PayPayのメリットは、何と言っても使える場所が多いことです。
クレジットカードや電子マネーが使えないところでも、PayPayが使えるところがあります。
また水道代でクレジットカード支払いができない自治体でも、PayPayなら支払えるようになっているところもあります(PayPay請求書払)。
例えば政令指定都市で、クレジットカードによる水道代の支払いはできなくてもPayPayでの支払いは可能なところは、静岡市・堺市・岡山市・熊本市があります。
PayPayへのチャージはヤフーカード(クレジットカード)で可能なのでポイントは貯まらないにせよ、間接的なクレジット払いが可能となるのは、水道代を現金で支払えない時には、大きなメリットです。
水道代は割とクレジットカードで支払えないところが多いので、PayPayで支払えるか確認して、PayPayを利用してもいいのではないでしょうか?
PayPayのQ&A
PayPayを使う上で疑問に思うであろうことをQ&A形式で答えていきます。
PayPayの将来性は高い?
PayPayの還元率改悪を見たりすると、PayPayって大丈夫かな?将来性はあるのかな?と思う人もいますよね。
またQRコード決済の老舗である「Origami Pay」の終了を知っている人ならなおさら。
でもPayPayの将来性に関してはほぼ問題ないと言われてます。
というのも今後、ソフトバンク&ヤフーの金融サービスのブランド名は「PayPay」に統一していくと発表されました。
ソフトバンク&ヤフーが力を入れて展開していくブランド名にするほどですから、PayPayが無くなるということはほぼ考えられません。
PayPayで購入したものが不良品だったら、返金は可能?
これはPayPayというよりは、お店側の問題になります。
ただしPayPayへの返金は無理な場合もあるので、現金での返金になる場合もあります。
なお返金にはPayPayアプリとレシートが必要です。
ネット決済でPayPayを使った場合は、PayPay残高への返金となります。
PayPayを使ってみよう
PayPayについていろいろと説明してきました。
普段使いのQRコード決済としては還元率が悪いため、普段使いとして使う分にはおすすめできませんが、使える店舗の多さは非常に便利です。
ヤフーカードを作っておいてクレジットチャージすれば、クレジットカードや電子マネーが使えない店舗でも間接的ですがクレジットカード払いができるようになるのですから。
普段使いではなく、キャンペーン時やクレジットカードが使えない店舗用にPayPayをインストールしておくことをおすすめします。
以上、PayPayについてでした。
PayPayをインストール
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