札幌在住の鈴木です。
先日、札幌・北海道に住んでいる同じ趣味の方との定例の集まりの時に電子マネーの話になったのですが、その時に
え?SAPICA使ってないの?確かポイントは10%だよ。
というこを聞いて
え???
と思い調べてみたら、市営地下鉄やバス、路面電車で本当にポイント還元率が10%で何で今まで使わなかったんだろう?と後悔しすぎました。
今頃数千円分はお得になっていたのに・・・
その怨念のような残念さを他の人に経験させないためにもSAPICAについて説明します。
札幌市のオリジナル電子マネーであるSAPICAが如何にお得か説明した上で、更にもう1段階お得にする方法をお伝えします。
札幌で定期的に地下鉄やバス、市電(路面電車)に乗る人なら、SAPICAにしないと物凄く損していますよ。
またサピカが使えるお店・コンビニについても説明していきます。
SAPICAとは?札幌市のオリジナル電子マネー
そもそもSAPICAって何?と言う人の方が多いと思うので簡単に説明します。
SAPICAは札幌市交通局が札幌市営地下鉄に2009年から導入した電子マネーです。
- 札幌市営地下鉄
- 札幌市電(路面電車)
- バス(ワンマンバス)
- 一部のコンビニ・ドラッグストアでも利用可能
が対象となる交通系電子マネーで、上記での運賃でポイントが運賃の10%(還元率10%)も貯まります。
ただ残念なことに交通系電子マネーですが、SuicaやKitaca、PASMO等のように全国的には使えなくて、あくまでも札幌市内(一部隣接市町村まで)でしか使えず、JR北海道の電車の運賃の支払いには使うことが出来ません。
SAPICAのポイント還元率は最大ポイント10%
SAPICAは、
- 札幌市営地下鉄
- 札幌市電(路面電車)
- バス(ワンマンバス)
の乗車時に自動改札もしくはICカードのリーダーにタッチさせて使うことで10%のポイントが得られます。
例えば札幌の地下鉄で250円の運賃なら25%(25円相当)のポイントが得られるので、10回乗れば、250ポイント(250円相当)が得られることになります。
月に1回程度しか地下鉄や市電は乗らないという人でも地下鉄の往復で考えれば5ヶ月も使えばそのポイントで地下鉄や市電に乗ることが出来るというスグレモノです。
また札幌・北海道と言えば、セイコーマートやサツドラが地元のコンビニ・ドラッグストアとして有名ですが、セイコーマート・サツドラで利用すると200円につき1ポイント(還元率0.5%)が貯まります。
SAPICAは定期券よりもお得になる場合も
SAPICAを使うと定期券を購入するのがばからしくなる場合もあります。
例えばある年の1月で見てみましょう。
会社に行くために地下鉄に乗る回数が下記のようになる人も多いと思います。
上記のような健全な会社であればこの年の1月は19日の出社となります。
もし会社に行く時にしか地下鉄を使わないと仮定して説明します。
例えば札幌市営地下鉄「麻生駅」から地下鉄で「さっぽろ駅」までの1ヶ月の定期代は10500円です。
19日間の出社であれば、1往復辺りの定期代の金額は約553円となります。
普通に地下鉄に乗ると500円です。
- 1月の定期代:10500円
- 1月に普通運賃で通う:9500円
実は定期券を購入している方が損になります。
もちろん途中下車したり1月4日に購入するとすれば変わってきます。
仮に31日の月で土日のみ休みの場合、会社に行く回数は23日です。そうなるとどうなるかというと
- 定期代:10500円
- 普通運賃で通う=11500円
定期代の方がお得になりますが、これをSAPICAで支払うとすると
- 定期代は同じ10500円
- 普通運賃でSAPICAで支払う=11500円だけどポイント還元で実質10350円
となりSAPICAで支払っていた方がお得になるという結果に。
会社以外にも途中下車したり休みの日でも地下鉄に乗ることがあるというのであればもちろん定期の方がお得になりますが、会社に行くだけしか使わないのであれば、SAPICAの方がお得になる人もいます。
札幌において地下鉄はSAPICAが定期券よりもお得になりえることがあることは理解してもらえたと思います。
SAPICAはどこで買える?いくら?
SAPICAは大きく分類すると3種類あります。
- 大人用SAPICA
- 子供用SAPICA
- 福祉割引SAPICA
大人用は更に無記名SAPICAと記名SAPICAがあります。
無記名SAPICAと記名SAPICAの違いは「記名SAPICAなら再発行ができる」ことです。
大人用のSAPICAであれば地下鉄の券売機でも購入出来ます。
子供用と福祉割引SAPICAは、人がいる窓口(地下鉄 定期券発売所、バスターミナル・バス営業所窓口 等)で無ければ購入することが出来ません。
理由は年齢や障害者であることの証明が必要だからです。
SAPICAの価格
SAPICAの価格ですが2000円です。
高い!と思うかもしれませんが2000円の内訳は
- 1500円分のチャージ
- 500円のデポジット(預り金・保証金)
であり1500円分のチャージなのでこの分は使えば問題ない訳ですから損ではありませんよね。
500円分のデポジットもSAPICAを解約すれば返金されるので、損では無いです。
SAPICAのデメリット
非常にお得なSAPICAですが、デメリットも2つほどあります。
1つは既に書いていますがJR線や他の地域での電車・バスには乗れないこと。
そのためにJR線や他の電車に乗るためには別にSuicaやKitaca等の共通の交通系電子マネーが必要になることです。
東京や仙台、大阪等の地下鉄でも利用することはできません。
でも、札幌に住んでいる人だとJR線はたまにしか乗らないという人も少なくないので、そういう人にはデメリットにはほぼなりません。
2つ目のデメリットはポイントを貯め込むことが出来ない&他のポイントに変換することが出来ないことです。
ポイントは使わず、貯め込むことに快感を得る人もいますよね。
また貯めたポイントをマイル等、他のポイントに変換して使いたいという人もいますが、SAPICAはポイントは他のポイントに交換はできません。
SAPICAで貯まったポイントは、自動的に使われていくからです。
- ポイントが運賃よりも貯まっている場合=ポイントから支払い
- ポイントが運賃よりも貯まってない場合=チャージ分から支払い
というように自動的に使われていきます。
でも、ポイントの使い忘れが無いので、ポイント有効期限が過ぎて失効するという心配が無いのはメリットになる人もいるでしょう。
SAPICAのメリットはオートチャージがクレジットカードで可能なこと
SAPICAのメリットはオートチャージがほとんどのクレジットカードでできることです。
国際ブランドでVISA・MasterCard・JCB・アメックスがついていればOKです。
そして嬉しいことにオートチャージでクレジットカードのポイントも貯まります。
ポールタウンやオーロラタウンを使うのなら楽天カードでチャージがお得
SAPICAを使う人なら割と大通駅付近には行くことも多いと思います。
その時にポールタウンやオーロラタウンのお店を使うこともあるでしょう。
その時に「さっぽろ地下街POINT CLUB」のカードも使っている人もいるかと思いますが、楽天カードから楽天Edyにオートチャージして使うのが一番お得です。
というのも
- さっぽろ地下街POINT CLUB=100円で1ポイント
- 楽天Edyで支払い=100円で2ポイント
となるので楽天Edyで支払う方がメリットが大きくなります。
参考記事:ポイントクラブ | さっぽろ地下街
札幌の地下街及び地下鉄でお得にしたいのなら、楽天カードがおすすめです。
楽天カードから楽天Edyへのオートチャージは200円で1ポイント貯まるので合わせて最大ポイント還元率が2.5%となります。
もしくは、三越や丸井今井で買い物をするのなら、MICARD+(エムアイカードプラス)の方がお得になります。
SAPICAが使える店舗・コンビニ
SAPICAが使えるコンビニ・店舗で代表的なところは下記となります。
コンビニ・売店
- セイコーマート
- ハマナスクラブ
- 札幌地下鉄駅構内のセブンイレブン
- 札幌地下鉄駅構内のローソン
- 市役所及び区役所の売店
セイコーマートとハマナスクラブは基本的に全店で利用が可能ですが、ローソン・セブンイレブンは札幌駅の地下鉄駅構内にあるところだけです。
市役所や区役所の売店でも使うことが可能です。
なお茨城・埼玉にあるセイコーマートでもSAPICAは利用可能です。
ドラッグストア
- サツドラ
- ポールタウン店(2号店含む)のアインズトルペ
- オーロラタウン内のコクミンドラッグ
- ポールタウンのDHC
サツドラは基本的に全店で使えますが、他はポールタウンやオーロラタウン内にあるドラッグストアのみとなります。
なお沖縄・福岡にあるサツドラ7店舗のうち下記の2店舗では使えません
- サツドライーアス沖縄豊崎店
- サッポロスーヴェニールショップイーアス沖縄豊崎店
飲食店・カフェ・ファーストフード
- 可否茶館 大通店・新札幌デュオ店・ポールタウン店
- おにぎりのありんこ オーロラタウン店・ポールタウン店
- 札幌ドーム内のほとんどの飲食店
- マクドナルド オーロラタウン店
- ロッテリア ドーム店ワゴン・札幌オーロラタウン店・大谷地キャポ店
他にもありますが、オーロラタウンやポールタウン内であればほぼ使うことができます。
市役所・区役所での支払いもOK
市役所・区役所で住民票や印鑑証明書等の公的書類の料金にもSAPICAは利用可能です。
SAPICAとKitacaの違い
北海道独自の電子マネーとしては他にJR北海道のKitacaも利用者が多くなっています。
- SAPICA=札幌市交通局発行(札幌総合情報センター)
- Kitaca=JR北海道発行
利用エリアで見ると
Kitaca>SAPICA
となっており、Kitacaは全国で交通系電子マネーとして使えますが、SAPICAはほぼ札幌市内と特典のコンビニ・ドラッグストアでしか使えません。
しかし、SAPICAの利用ではポイントが貯まることはありますが、Kitacaの利用ではポイントは貯まりません。
Kitacaはオートチャージには対応していませんが、SAPICAは対応しています。
クレジットカードチャージによるポイントはSAPICAは使うクレジットカードのポイント還元率に依存します。
KitacaはクレジットカードチャージできるクレジットカードがKitaca一体型のクレジットカードのみで、イオンカードKitacaか、JRタワースクエアカードKitacaで、ともに0.5~1%のポイント還元率です。
まとめると下記のような違いがあります
SAPICA | Kitaca | |
---|---|---|
発行 | 札幌総合 情報センター |
JR北海道 |
利用による ポイント還元 |
0~10% セコマ・サツドラは0.5% |
なし 一切ポイントは貯まらない |
オートチャージ | 対応 | 非対応 |
クレジットチャージ ポイント還元率 |
クレジットカードによる 0.5~1%前後 |
Kitaca一体クレジットカードのみ 0.5~1% |
利用エリア | 限定的 (地下鉄・市電・バス) |
全国的 (SAPICAエリアでも利用可能) |
一体型定期券 | あり | あり |
例えばSAPICAにポイント還元率1%のクレジットカードにオートチャージしてセコマで使えば合計1.5%の還元率になります。
Kitacaはみどりの窓口でKitaca一体型クレジットカードに限りチャージできるので、チャージしてセコマで使ってもクレジットカードチャージ時の最大1%のポイント還元率のままです。
使えるエリアが広くて便利なのはKitacaですが、お得度は断然SAPICAとなります。
もっともビューカードでSuica(モバイルSuica含む)にチャージして使うとチャージだけでポイント還元率が1.5%あるので、札幌の地下鉄を使わないのならSuicaがもっともお得です。
以上、SAPICA(サピカ)は札幌の地下鉄・駅コンビニで便利な電子マネーというお話でした。
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