学生時代、貧乏で定期券はいつも1ヶ月定期券だった鈴木です。
定期券は6ヶ月定期券が割引率が高くてお得だということはわかっていても、高くてともて買えない…なんて人もいますよね。
1ヶ月的でもできればクレジットカードで購入してポイントを貯めて少しでも節約したいと考えている人もいるでしょう。
でもそもそも・・・
- 定期券ってクレジットカードで購入出来るのか?
- 分割払いとかボーナス一括払いとかできるのか?
- 分割払いとかしたら、分割手数料がかかる分お得じゃなくなるのか?
と考えてしまう方に、クレジットカードで購入できるのか、分割払いや一括払いで購入できるのか、6ヶ月的を分割で購入したときに手数料よりも安くなるのか、詳しく説明していきます。
結論から言えば、一部の鉄道会社をのぞきクレジットカードで定期券は購入できますが、分割払いについてはできません。ただし分割払いにする方法はあります。
定期券はクレジットカードで購入できる
ほとんどの鉄道会社で定期券はクレジットカードで購入できますが、一部の鉄道会社では対応していません。
パターンとしては下記の3パターンがあります
- ほぼすべてのクレジットカードで定期券の購入が可能な鉄道会社
- 特定のクレジットカードのみで定期券の購入が可能な鉄道会社
- 現金のみで定期券の購入が可能な鉄道会社
JR及び大手私鉄・地下鉄の対応は下記の通りです。
関東
- JR東日本:クレジットカードでの購入可能
- 東京メトロ:クレジットカードでの購入可能
- 東京都交通局(都営地下鉄):クレジットカードでの購入可能
- 小田急:クレジットカードでの購入可能
- 東急:クレジットカードでの購入可能
- 西武:クレジットカードでの購入可能
- 京王:クレジットカードでの購入可能
- 京成:クレジットカードでの購入可能(2020年3月から対応)
- 新京成(参考・京成グループ):京成カードのみ購入可能
- 北総鉄道(参考・京成グループ):クレジットカードでの購入可能
- 京急:クレジットカードでの購入可能(2020年3月から対応)
- 東武:東武カードのみ購入可能
- 横浜市地下鉄:横浜交通hama-eco cardのみ購入可能
- 相鉄:クレジットカードでの購入可能(2020年2月から対応)
北海道・東北
- 札幌市地下鉄:クレジットカードの利用不可
- 仙台市地下鉄:クレジットカードでの購入可能
- JR北海道:クレジットカードでの購入可能
東海
- 名古屋市地下鉄:クレジットカードでの購入可能
- 名鉄:名鉄ミューズカード・メディアカードのみ購入可能
- JR東海:クレジットカードでの購入可能
関西・近畿
- 近鉄:KIPSクレジットカードのみ購入可能
- 大阪メトロ:クレジットカードでの購入可能
- 京阪:クレジットカードでの購入可能
- 阪急:クレジットカードでの購入可能
- 阪神:クレジットカードでの購入可能
- 南海:クレジットカードでの購入可能
- 京都市地下鉄:クレジットカードでの購入可能
- 神戸市地下鉄:クレジットカードでの購入可能
- JR西日本:クレジットカードでの購入可能
九州
- 福岡市地下鉄:クレジットカードでの購入可能
- 西鉄:クレジットカードでの購入可能
- JR九州:クレジットカードでの購入可能
クレジットカードで定期券が買える鉄道会社
JR線・大手私鉄・地下鉄線で唯一クレジットカードがつかえないのは札幌市営地下鉄のみです。
*参考のために京成グループの準大手私鉄も含めています。
また指定クレジットカード以外の鉄道会社は下記のマークがついているクレジットカードであればほぼ使えます。
- VISA
- MasterCard
- JCB
- American Express
- Diners Club
以前(2020年3月くらい)は、京王・京成・京急は自社グループ発行のクレジットカードしか使えませんでした。
どこのクレジットカードでも使えるようになったのは非常に便利で、この流れが進んでくれると嬉しいですね。
定期券はクレジットカードで分割購入できるのか?
定期券を分割払いで購入できるかどうか、結論から書くとクレジットカードが使えるところでも、残念ながら支払い方法は1回払いのみとなっています。
分割払いでは購入できません。
ひょっとしたら僕の知らないところで分割払い出来る鉄道会社もあるのかもしれませんが、今回調べた鉄道会社の中では分割払いに対応したところはありませんでした。
でも絶対に出来ないのか?というと分割払いにする方法はあり!
それはどういう方法か?
後から分割払いに出来るクレジットカードで購入することです。
定期券を購入する時は1回払いで購入しておいて、購入後にクレジットカード会社に連絡するかWebから申請することで分割払いにすることができるクレジットカードがあります。
ただしここで気をつけて欲しいのは、後から分割払いに出来るクレジットカードはそれほど多くは無いということです。
後からリボ払いに変更出来るクレジットカードは多数ありますが、後から分割払いにすることが出来るクレジットカードは非常に少なくなっています。
有名なところで、あとから分割払いに対応していないクレジットカードとしては、イオンカードやセゾンカードがあります。
あとから分割払いに対応したクレジットカードで有名なところは、下記のクレジットカードがあります。
- 三井住友カード
- JCBカード
- ビューカード
- 楽天カード
- Yahoo!JAPANカード
- dCARD
- ライフカード
- セディナカード
定期券を分割払いにしたら手数料がかかって損では?
ほとんどの鉄道会社で6ヶ月の定期券を分割払いにした方が手数料がかかってもお得になります!
もっとも1ヶ月や3ヶ月の定期券を分割払いで購入していたら手数料の方が上回ってお得では無いので、買うのなら6ヶ月の定期券です。
でも本当に6ヶ月の定期券を6回の分割払いで購入した方がお得なのか説明します。
JR東日本の6ヶ月定期券の場合
例えば横浜から東京への6ヶ月定期券は67980円、1ヶ月定期券は14170円で、6ヶ月定期券を分割払いで購入した場合で比較すると下記の通りです。
- 6ヶ月定期券を6回払で購入:約71000円
- 1ヶ月定期券を毎月6回購入:約85000円
6ヶ月定期を6ヶ月の分割で購入した方が15000円近くも節約できます!
ちなみに学生の場合は学割が適用されるので、ここまで差が出ませんが、それでも3000円くらいの節約になります。
私鉄各社の6ヶ月定期券の場合
代表的な私鉄各社の場合、1ヶ月定期を6ヶ月定期で比較してみました。
「6ヶ月定期+分割手数料」は分割手数料の安いクレジットカードと高いクレジットカードの中間の金額にしてあります。
お得度は「6ヶ月定期+分割手数料」から「1ヶ月定期6ヶ月分」を引いた金額で、いくらお得になるか示したものです。
鉄道名 | 定期券範囲 | 1ヶ月 定期 |
1ヶ月定期 6ヶ月分 |
6ヶ月 定期 |
6ヶ月定期+ 分割手数料 |
お得度 |
---|---|---|---|---|---|---|
小田急 | 登戸-新宿 | 9270 | 55620 | 50060 | 52280 | 3340 |
東急 | 二子玉川-渋谷 | 7530 | 45180 | 40670 | 42400 | 2780 |
西武 | 所沢-池袋 | 12980 | 77880 | 70100 | 73100 | 4780 |
京王 | 調布-新宿 | 8990 | 53940 | 48500 | 50500 | 3440 |
京成 | 京成高砂-京成上野 | 10430 | 62580 | 56330 | 58800 | 3780 |
東武 | 成増-池袋 | 9250 | 55500 | 49950 | 52100 | 3400 |
名鉄 | 知立-名鉄名古屋 | 17130 | 102780 | 92510 | 96500 | 6280 |
阪急 | 神戸三宮-大阪梅田 | 13080 | 78480 | 70640 | 73600 | 4880 |
*数字はいずれも2020年7月現在のもの
上記の通り、私鉄各社もJR線ほどでは無いにせよ、お得になることがよくわかってもらえたと思います。
なお学割の定期券でも下記の通りです。
鉄道名 | 定期券範囲 | 1ヶ月 定期 |
1ヶ月定期 6ヶ月分 |
6ヶ月 定期 |
6ヶ月定期+ 分割手数料 |
お得度 |
---|---|---|---|---|---|---|
小田急 | 登戸-新宿 | 8000 | 48000 | 43170 | 45000 | 3000 |
東急 | 二子玉川-渋谷 | 3850 | 23100 | 20790 | 21700 | 1400 |
西武 | 所沢-池袋 | 3120 | 18720 | 16850 | 17550 | 1170 |
京王 | 調布-新宿 | 3760 | 22560 | 20310 | 21200 | 1360 |
高校生以下はクレジットカードで購入の場合、親御さんと一緒でなければいけませんが、高校を卒業して満18才以上なら自分でクレジットカードを作って分割払いで支払ってもお得になります。
あとから分割払いが可能なおすすめクレジットカード
あとから分割払いができてお得なおすすめのクレジットカードを紹介します。
JR東日本&オールマイティにおすすめ ビューカード
JR東日本なら絶対におすすめ、他のエリアでもおすすめなのが、ビューカードです。
- JR東日本エリアの定期券購入ならポイント還元率1.5%
- 分割手数料6回ならクレジットカードの中でも最安値クラス
- ボーナス払いへの変更も可能で分割手数料なしにも可能
いくらポイント還元率が高いクレジットカードでも分割手数料が高いと意味がなくなるというよりも、むしろマイナスになります。
ビューカードは6回分割払いなら実質年率12%と安くなっています。
他のクレジットカードの6回払いの実質年率は13.75~15%が一般的です。
なおビューカードでもいろいろあり、どれがおすすめかは人によって異なりますがおすすめは下記の2枚です。
- 年会費を安くしたい=ビックSuicaカード
- 駅構内でよく買物をする=JRE CARD
東急線利用者ならTOKYU CARD
東急線を使っているのならお得なクレジットカードがTOKYU CARDです。
実は東急線は1年間の定期券を発行しています。
TOKYU CARDで定期券を購入するとポイントは購入金額の1%が貯まりますが、1年定期なら3%もポイントが貯まります。
もちろん「あとから分割払い」も可能です。
また東急線沿線におおい東急系のお店でも1~10%のポイントが貯まりますし、PASMOへのオートチャージも可能です!
京王線沿線なら京王パスポートVISAカード
京王線を使っているのならおすすめなのが「京王パスポートVISAカード」です。
定期券の購入でポイントが1%分貯まります。
京王百貨店でも、もちおんお得です。
そしてPASMOへのオートチャージにも対応していますし、あとから分割払いも対応です。
PASMO一体型もあります。
小田急線沿線なら小田急ポイントカード(OPカード)
小田急線を利用されているのなら「小田急ポイントカード」(OPカード)がおすすめです。
定期券の購入では0.5%しかポイントはつきませんが、小田急グループの店舗をよく利用するのであればトータルでお得になります。
またPASMOへのオートチャージにも対応しています。
もちろん、あとから分割払いへの変更も可能です。
名鉄線利用な名鉄ミューズカード
名鉄線は2つのクレジットカードでしか定期券を購入することができません。
定期券を購入できるクレジットカードの1つが「名鉄ミューズカード」です。
定期券購入でのポイントは0.5%しか貯まりませんが、そもそも定期券が購入できるクレジットカードが限定されているので致し方ありません。
でも名鉄百貨店等でお得になったり、manacaへのチャージも対応しています。
定期券をクレジットカードで分割することに関するQ&A
定期券をクレジットカードの分割払いで購入する場合に疑問に思うであろうことをQ&A形式で答えていきます。
分割払いでも払い戻しは可能?
6ヶ月定期を購入したけど、転勤や引越しということで、払い戻しは可能か?と思う方も多いでしょう。
払い戻しは可能です!
ただし払い戻し手数料がかかります(ほとんどの鉄道会社は払い戻し手数料は220円)。
なおクレジットカードで払い戻すので定期券を購入したクレジットカードは必要です。
現金ではなく、後日クレジットカード会社から振り込まれるか、支払金額から払い戻し分を差し引いた金額で請求されます。
また分割払いの金利も変化してくるので、少し複雑になります。
なお6ヶ月定期で3ヶ月半で払い戻す場合は4ヶ月分(3ヶ月定期+1ヶ月定期)の代金と手数料を差し引いた金額になります。
定期券を紛失した場合は?
定期券を紛失した場合、ICカード定期券であれば再発行は可能です。
ただし交通系電子マネーと一体化した定期券(SuicaやPASMO等)の場合は再発行手数料520円とデポジット(保証金)500円の合計1020円が必要になります。
無くさないようにしましょうね。
会社から定期代は1ヶ月定期券で支給されているけど
会社から定期代は1ヶ月定期券の代金で支給されているけど、6ヶ月定期を購入して、差額分をもらってもいいものなのか?と真面目な方は考えますよね。
結論から言えば法律的には違法になる可能性が高いです。
まず交通費は月10万円までは非課税対象です。しかし差額は課税対象になるので脱税ということになってきます。
まあ、それがバレるかどうかといえば・・・何も言えません。
ただし4~5ヶ月で転勤になったら、損する可能性(払い戻しが無い可能性)もありますよ。
ボーナス払いと6回払、どっちがいい?
あとからボーナス払いにできるクレジットカードであり、かつボーナスで確実に支払えるのなら、ボーナス払いの方がおすすめです。
一部を除きボーナス払いは手数料がかかりませんから。
でもボーナスで支払えるかどうか不安な場合は分割払いが無難です。
なお名鉄定期券を購入できるメディアカードは、定期券の支払いでボーナス払いができるのですが、安いながらも手数料が発生します。
以上、定期券はクレジットカードで購入・分割払いできるか?というお話でした。
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