元イオンの社員だった鈴木です。
スーパーマーケットでできるだけ新鮮なものを買いたい、補充の時間をしって商品が豊富な時に買物に行きたい、という方もいますよね。
スーパー店員だった経験やスーパーの競合店調査をした経験からスーパーマーケットの商品入荷時間や補充時間を詳しく解説します。
スーパーマーケットへの納品パターンは3種類
スーパーマーケットの商品入荷の時間帯・タイミングは納品の仕組みによって異なります。
だから先に納品の仕組み3パターンを知らないと意味がありません。
納品=入荷時間になる訳ですが、納品は3パターンに分類されます。
- 自社で買い付けて自社で納品している=非常に小さいスーパー
- メーカーや問屋に納品してもらう=規模の大小なし
- 物流センターから納品してもらう=主に中大規模のスーパー
非常に小さいスーパーは自社で買付・自社で納品
親族経営のような小さなスーパーマーケットだと自ら市場に買付にいって、自分で購入した商品(主に生鮮食品)を自家用車で運んできます。
この場合、基本的には1日1回の早朝となります。
なお、より新鮮な生鮮食品を販売するため、こだわりのあるスーパーだと店舗の規模に関係なく、市場に仕入れに行くところもあります。
メーカーや問屋、生産者に納品してもらう
メーカーや問屋、または生産者に直接納品をしてもらうパターンが全体的にはもっとも多くなっています。
メーカーや問屋が直接納品することもあれば、メーカーや問屋が配送業者に依頼して発送をしている場合もあります。
- メーカー・問屋・生産者が納品=ルート配送になるので概ね決まった時間になる
- 配送業者が納品=ルート配送もあれば、宅配便と同じで状況により時間が大きく異なる場合もある
入荷時間は様々なので店舗に通って、調べるしかありません。
山崎パンが、この方法で配送をしているのは見たことがあると思います。
大手スーパーでも地元の人気商品(地元の豆腐や野菜や納豆等)はメーカーや問屋に納品してもらっている場合が多々あります。
また野菜等の一部商品は直接生産者が運んでくるケースもあります。
物流センターから納品してもらう
メーカーや問屋、生産者に物流センターに納品してもらい、いろいろなメーカーの商品をまとめて一括で、店舗に納品する方法です。
大手のスーパーマーケットやコンビニはこの方法が主流です。
というのもメーカーや問屋にしてみると個別に配送・出荷をしていると配送・出荷コストが大きくなってしまい、コストが大きくなれば、それは商品原価に組み込まれます。
でもまとめて1ヶ所に納品であれば配送・出荷コストは大幅に下げられるので、原価を安く抑えることが出来ます。
メーカー・問屋は手間やコストを下げられる、スーパーやコンビニはコストが下がるのだから原価を安くして欲しいという原価交渉が行えます。
スーパーの入荷時間・タイミングは1日最大3回
納品の仕組みが3パターンあるのは説明した通りですが、その納品形態で入荷時間は異なります。
- 自社で買い付ける=早朝のみがほとんど
- メーカー・問屋・生産者に納品してもらう=時間帯はバラバラ
- 物流センターから納品してもらう=1日2回もしくは3回
自社で買い付けるは、早朝のみがほとんど
自社で買い付ける場合は、ほぼ市場です。市場の営業時間というのは深夜2時くらいから朝9時くらいまでが多いので、その間に買付にいきます。
そして店舗に運んでくるので、仮に9時開店のスーパーなら遅くても8時までには納品するようにしています。
10時開店なら遅くても9時までには納品するようにしています。
メーカー・問屋・生産者に納品してもらう=時間帯はバラバラ
メーカー・問屋・生産者から納品してもらう場合は、時間帯はバラバラです。
ただし食品の場合は、開店前に店に商品を並べたいので、基本的には開店前の1時間前には納品されるようになっています。
物流センターから納品してもらう=1日2回もしくは3回
物流センターから店舗の納品時間=入荷時間は1日2回か3回です。
- 朝便=開店前(主に食品)
- 午後便=11時~15じくらい
- 夜便=18時~23時くらい
朝便=開店前(主に食品)
主に生鮮食品や日配品(豆腐や牛乳等、生鮮食品よりは賞味期限が少し長いもの)が開店前に納品されます。
加工食品(カップラーメンや調味料、お菓子等の賞味期限が長いもの)はあまり納品されません。
午後便=11時~15じくらい
午後便はいろいろな商品が入荷してきます。
食品もあれば、日用雑貨、家電売場があるイオンであれば家電製品も。
なお食品に関してはこの午後便を狙った方が良い場合もあります。
というのも、豆腐や納豆、干し魚等の少しは日持ちする商品というのは毎日作られますが、朝入荷した商品というのは、前日に作られたものの場合が多くなっています。
しかし午後に入荷する商品というのは、当日の朝に作られたものなので、製造日がより新しいものとなっています。
夜便=18時~23時くらい
スーパーだと閉店時間が19時から23時くらいのところが多いですよね。
でも中には24時間営業もあります。
19時から21時の閉店時間の店舗だと夜便の荷物は受け付けてないところが多くなっていますが、21時以降も営業している場合は夜便の荷物として、加工食品や日用雑貨品などのあまり消費期限・賞味期限が重要では無い商品が入荷してきます。
そして夕方から出社してくる学生アルバイトに店出しをしてもらうということが多くなっている訳です。
生鮮食品に比べて、加工食品や日用雑貨品は加工をしたり商品の質を見極めることがほとんど無いので、店出しの仕方さえ教えてしまえば、入りたてのアルバイトでも出来てしまうので、夜便はそういった品出しが簡単な商品が多くなっています。
スーパーの補充・陳列の時間帯・タイミング
既に説明した通りですが、確認も含めて商品ごとに説明します。
生鮮食品・日配・惣菜の補充・陳列の時間帯
基本的には開店前からお昼のピーク前にむけて補充・陳列をしていきます。
ただしお店の特色で異なってきます。
例えば車でしか来る人がいないようなスーパーは開店直後はそれほどお客さんが来ないので、慌てる様子もすくなく、お昼のピークとなる12時前、主に11時前までに1回目の陳列を行います。
しかし駅前の店舗や病院が近くにあるスーパーだと開店と同時に年配の方が訪れるので、開店前にほとんど並べるようにします。
あとは夕方のピークに備えて足りない商品を14~16時にかけて補充します。
加工食品・日用雑貨品の補充・陳列の時間帯
店舗によっても異なりますが、特売日だと早朝に商品を並べる店舗も一部ありますが、基本的には、開店後に商品補充をすることが多くなっています。
また夕方から夜にかけての商品補充のアルバイトにまかせていることも多くなっています。
衣料品・暮らしの品は午後から
衣料品や暮らしの品(食器や寝具、家具、文房具等)は基本的には午後に納品されます。
そして午後から店出しを行うことが多くなっています。
というのも朝は生鮮食品の入荷が毎日あり、荷受け場が非常に混雑するため、衣料品や暮らしの品の納品は、生鮮食品の入荷が落ち着いた10時以降が多くなるためです。
店舗の特色で全くことなる納品・陳列の時間帯
商品の入荷時間や補充タイミングについて説明してきましたが、他にもメーカーと打ち合わせて行う場合もあります。
でもなによりも店舗の特色によって全く異なります。
駅前立地の店舗で働いたこともあれば、周りに民家が少ない・でも駐車場が広い店舗で働いたこともあります。
- 駅前立地の店舗
- 周りに民家の少ない大型店舗
- 民家もそこそこある中規模の店舗
全くお客さんが来る時間帯が異なるんですよ。
だから店出しの時間や納品の時間というのはお客さんの様子を見て各店舗で変更していきます。
例えば、店舗の周りで渋滞が起きる時間帯があれば、それを避ける時間帯に納品されるようになることもあります。
だから納品時間や入荷時間が気になったら、スーパーに何度かいって様子を見ないと完全にはわかりません。
でも、補充時間や陳列のタイミングを覚えれば新鮮な食品が買えるようになりますし、品切れの少ない時間帯に買物ができます。
よく行くスーパーの入荷時間帯、少し気にして調べてお得に買物をしてくださいね。
以上、スーパーマーケットの商品入荷時間や陳列・補充時間帯についてでした。
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