d払いはキャンペーン時によく使う鈴木です。
PayPayの派手なキャンペーンの影で確実に会員を増やしてきたd払いは、docomoが運営するスマホ決済(QRコード決済)です。
ローソン・ファミマでdポイントが貯まるようになり、それに合わせてd払いも急速に拡大しており、多くの人が使い始めています。
でも、d払いって、普段のスマホ決済(QRコード決済)としてどうなのかな?と思っている方に、どういう方向きなのか、メリット・デメリットは何なのか、詳しく説明します。
d払いとは?基本情報
d払いは、docomoが運営するQRコード決済(スマホ決済)です。
そのため、スマホが無ければ利用することができません。
2018年4月にサービスを開始して、docomoユーザーを中心に拡大していきました。
- 運営会社:株式会社NTTドコモ
- 年会費・入会金:無料
- 残高上限額:状況により異なる(チャージは月30万円まで)
- 1回あたりチャージ上限額:10万円
- 1日あたり決済上限回数:無制限
- 入金単位:1000円単位
- ポイント還元率:0.5%が標準
- 貯まるポイント:dポイント
- チャージ可能クレジットカード:クレジットチャージ非対応
- チャージ&ペイ:対応
- クレジットチャージ還元率:-
- 有効期限:(口座 5年/口座(プリペイド)4年)
- 決済時音:なし、もしくはピッのみ
- 使える場所の多さ:10段階で7
d払いの支払限度額について
d払いの支払限度額は個人や支払い方法で異なります。
ドコモの携帯電話代と合算して支払う場合はドコモの契約期間等で1万円から10万円までの幅があります。
クレジットカードからのチャージ&ペイ(d払いを経由しているだけ)の場合は、クレジットカードの限度額によります。
dポイントからは当然、dポイントの範囲内になりますが、バーコード決済の場合は1度の決済で最大で99999円までとなります。
ドコモ口座の場合は受入限度額が50万円までなのですが、バーコード決済の場合は1度の決済で最大49999円までとなります。
チャージはドコモ口座にされる
d払いへのチャージはd払いというアプリのシステムにチャージされる訳ではなく、ウォレットというサービスにチャージされます。
ウォレットは、ドコモ口座と呼ばれるものと連動しており、実質的にウォレットは、ドコモ口座となっています。
と書いて理解できる人は誰もいないと思います。
簡単に言えば、ドコモ口座というネット上のお財布のことをドコモ口座といいます。
d払いで使うウォレットは、このドコモ口座の一部の機能を使っているものです。
もっと簡単に言えば、ドコモにお金を預かっていてもらう状態にするのが、ドコモ口座です。
預かっていてもらっている状態なので、出金することも可能です。ただし出金をするたびに出金手数料(税別200円/1回が標準)がかかります。
ただしドコモ口座は2種類あり、1つは出金ができないものとなっています。
ドコモ口座は下記の2種類があります。
- 口座(プリペイド)=出金・送金は不可
- 口座=出金・送金が可能
口座の機能をすべて使うためには、銀行口座の登録および口座の本人確認、dポイントクラブ会員情報の本人確認をする必要性があります。
難しく書いていますが、本人確認できない状態で出金できる方が怖いですよね?だから本人確認が完全にできてないと、口座の機能は全部使わせないよ、ってことです。
話を戻して、ドコモ口座に入金したお金がd払いで使えるようになる訳です。
チャージについては後述します。
d払いを使う上でのスマホの推奨動作環境
d払いを使う場合、d払いのアプリをスマホにインストールする必要性があります。
古いスマホだと動作しないことがあり、使えない場合があります。
- Android:Android6.0以上
- iOS(iPhone):iOS10.1以上
Androidの場合、概ね2015年以降に新品で購入したスマホならAndroid5.0以上になっているか、アップデートでAndroid5.0以上にできます。
iPhoneの場合、概ね2017年以降に新品で購入したiPhoneならiOS10.1以上になっています。または、iPhone5s以降のiPhoneならiOS10.1にアップデートが可能です。
なおドコモ以外のスマホ(auやソフトバンク、格安スマホ)でも、d払いは使うことができます。
d払いが使えるお店
d払いは、ほとんどのコンビニ・ドラッグストアで使うことができます。また大手家電量販店もほとんどのところで使えます。
d払いが弱いのはスーパーマーケットです。
イオン、イトーヨーカドー、西友、アピタ・ピアゴ、イズミ、ライフ等大手スーパーマーケットでは使えません。
首都圏のスーパーであれば、サミットや東急ストア、東武ストア、成城石井等で使えるので、地域によってはそれなりに使えます。
d払いが向いている人
d払いは、ドコモの携帯電話・スマホを使っていない人でも使えるQRコード決済(スマホ決済)です。
しかし、やはりd払いが向いている人は、ドコモの通信サービスを利用している人です。
ドコモの通信サービスとは、ドコモでスマホを契約して使っている人や自宅の光回線がドコモ光を使っている人です。
もしくはクレジットカードでdカードを使っているかdポイントを集めている人です。
dポイントをうまく使う上で、d払いは非常に便利な決済方法なのですが、言い換えればdポイントを集めてないのに、d払いを利用しても、お得にはなりにくくなっています。
ローソンでお得になるから・・・という場合で、auのスマホを使っているのなら、auPayを使うことをおすすめします。
d払いへのチャージ方法と決済方法
d払いへのチャージはドコモ口座(ウォレット)にチャージして使うことと説明しましたが、チャージする方法は3通りです。
- コンビニでチャージする
- セブン銀行ATMでチャージする
- 銀行口座からチャージする
上記の図だと「オートチャージ」がありますが、これは銀行口座からのオートチャージであって、クレジットカードからのオートチャージではありません。
つまり、d払いはクレジットカードでのチャージはできません。
ただしクレジットカードでの支払いは可能です。
コンビニでチャージする
d払いへチャージはコンビニから可能です。
チャージ可能なコンビニは、下記の通りです。
- ファミリーマート
- ローソン
- ミニストップ
- デイリーヤマザキ
- ヤマザキデイリーストア
- セイコーマート
セブンイレブンはできないんだ・・・と思うかもしれませんが、セブンイレブンのほとんどにはセブン銀行のATMがあるので、実質的にはセブンイレブンでもチャージができることになります。
セブン銀行ATMでチャージする
d払いへのチャージはセブン銀行のATMから可能です。
人との積極を極力避けたいけど、現金でチャージしたいという方におすすめです。
銀行口座からチャージする
銀行口座からチャージすることもできます。
対応の銀行は下記の通りです(2020年8月現在)
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- ゆうちょ銀行
- イオン銀行
- 伊予銀行
- 池田泉州銀行
- 愛媛銀行
- 大分銀行
- 大垣共立銀行
- 紀陽銀行
- 京都銀行
- 滋賀銀行
- 静岡銀行
- 七十七銀行
- 十六銀行
- スルガ銀行
- 仙台銀行
- ソニー銀行
- 第三銀行
- 千葉銀行
- 千葉興業銀行
- 中国銀行
- 東邦銀行
- 鳥取銀行
- 南都銀行
- 西日本シティ銀行
- 八十二銀行
- 肥後銀行
- 百十四銀行
- 広島銀行
- 福岡銀行
- 北洋銀行
- 琉球銀行
もう少し、ネットバンクに対応してくれると便利なんですけどね。
クレジットカードで支払う
d払いは、クレジットカードによるチャージはできません。
ただし、クレジットカードによる支払いは可能です。
何を言っているのかわからない
と思うかもしれませんが、それを可能にするのが「チャージ&ペイ」です。
d払いの支払い方法をクレジットカードにすることで、d払いを介してクレジットカードで直接支払う仕組みです。
請求はクレジットカードの請求と合わせて行われます。
クレジットカードは、VISA・Mastercard・JCB・American Expressのマークがついているクレジットカードならどれでも対応します。
ただし3Dセキュア(本人認証サービス)が設定されていないクレジットカードでは登録できません。
d払いでおすすめのクレジットカードは、dカードです。
dポイントが貯まるクレジットカードなので、相性は抜群です。
d払いのポイント還元率
dばらいで貯まるポイントは、dポイントです。dポイントはdポイント加盟店で1ポイント1円として使えたり、d払いでも1ポイント1円として使えます。
d払いのポイント還元率は
- ネットでの利用で100円(税込)に対して1ポイント(還元率1%)
- 街のお店での利用で200円(税込)に対して1ポイント(還元率0.5%)
となっています。
クレジットチャージができないため、チャージによるポイントと利用によるポイントの2重取りはできないため、それほどお得な還元率ではありません。
ただし「dポイント スーパー還元プログラム」にエントリー(応募)すると最大でプラス7%ものポイント還元を受けられます。
ただし7%にするというよりも+2%以上にするのは非常にハードルが高く現実的ではありません。
条件は見てもらった通りですが、プラス0.5%の月50回以上というのも、平日は毎日2回使っても達成できませんし、ネットの利用で月2万円というのも、Amazon以外はちょっとむずかしいところが多くなっています。
dポイントステージのプラチナもかなりハードルが高いです。
15年以上ドコモを使っているか、6ヶ月でdポイントを10000ポイント(つまり月16万円くらい使っていることになる)ですから、かなりハードルが高くなっています。
正直なところ、dカード ゴールドユーザーでも無い限り、ポイントは高くなりません。
d払いのメリット・デメリット
d払いを使う上で知っておいて欲しいデメリットやメリットを紹介します。
d払いのデメリット
d払いのデメリットは下記のようなことがあります。
- ドコモユーザーでなければあまりメリットが無い
- d払いが使いにくいエリアがある
d払いは、ドコモユーザーもしくは、dカード(できればdカード ゴールド)を持っている人でなければ、あまりメリットが無いQRコード決済と言えます。
auユーザーや、Softbankユーザーが使っても大きなメリットはありません。
言いかければ、ドコモユーザーでかつdカード(できればdカード ゴールド)を持っている人であれば非常にお得なQRコード決済です。
またd払いが使いにくいエリアというのは、普段の買物がイオン経済圏(イオンおよびイオングループで買物をすることが多いエリア)の場合です。
イオンのスーパーマーケットではd払いは使えないので、ドラッグストアよりもイオンの医薬品売場や日用雑貨品売場、コンビニよりもイオンやマックスバリュ、という場合は、d払いを選んでも意味がほとんどありません。
ヨーカドーの場合も同じです。
d払いのメリット
d払いのメリットは、ドコモ通信サービスを使っていたり、dカード(できればdカード ゴールド)を使っている場合は、ポイントが貯まりやすく、使いやすいというのがメリットです。
またドラッグストアやコンビニをよく使う人であれば、d払い・dポイントのキャンペーンをよく行っているので、お得になることが多いのもメリットです。
d払いのQ&A
d払いを使う上で疑問に思うであろうことをQ&A形式で答えていきます。
d払いの将来性は高い?
2020年に入ってからのQRコード決済関係のよく無いニュースとして、PayPayの還元率悪化や、OrigamiPayの終了等があります。
そういうニュースを見るとd払いは大丈夫かな?と思う方もいますよね。
でもd払いの将来性に関してはほぼ問題ないと思います。
結局、QRコード決済は大手キャリアが運営しているものが生き残ると言われています。
大手キャリアとは、ドコモ・au・Softbank、第4の大手キャリアの楽天、この4つです。
実際に人気のQRコード決済を見ても、PayPay(Softbank勢)、楽天Pay・d払いの3つが実際に使われているQRコード決済と言われています。
LINE Payも好調ですが、PayPayと統一される可能性が高くなっています。
結局、スマホで決済するので、スマホの大手キャリアが有利であり、生き残っていくものと思われます。
d払いが使えない時ってある?
d払いはスマホで通信できないエリア・場所では利用することができません。
もっともd払いに限らず、QRコード決済はオンラインになっている状況でしか使えないのが欠点です。
プラスティックカードのクレジットカードや電子マネーは店舗側がオンラインなら使えますが、QRコードは店舗・自分、両方がオンラインであることが必要です。
d払いを使ってみよう
d払いは、古いわりにはそれほど話題にならずに、堅実に運営してきましたが、PayPayが還元率を悪化させたタイミングくらいから、攻勢をかけてきています。
QRコード決済がよく使われる、コンビニやドラッグストアを中心にキャンペーンを行い、確実にユーザーを増やし続けています。
docomoのスマホを使っているのなら、是非使われてみてはいかがでしょうか?
以上、d払いについてでした。
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